誰に何を頼むかによって、適切な敬語表現は変わります。人に頼む時には、まず謙虚な姿勢を示し、決定権を相手に委ねることで相手の意思を尊重する事ができますので、より丁寧に聞こえます。
相手に頼む事で負担をかけて申し訳ないという気持ち、おかげでとても助かっているというニュアンスを示す事が大切です。
メールにおいても同様に提案するとき、依頼するときはそれを受け入れるかどうかは相手が判断することですので、提案や依頼をする際は相手に対する配慮はもちろんのこと誠実な対応が必要です。
それでは提案するとき、依頼するときのメールフレーズ14選を紹介します。
①〜してもらえませんか
同僚や部下に対する代表的なフレーズです。状況によっては取引先にも使うことがあります。
- 本日中に、見積書を作成してもらえませんか。
②〜していただけませんか
相手に許可を求めるフレーズで、「〜してもらえませんか」よりやわらかな表現です。
- 見積もり内容について再検討していただけませんか。
- 先日郵送した書類を確認していただけますか。
③〜していただければ幸いです
「〜してもらえませんか」「〜していただけませんか」と同じ意味ですが、より相手の意思を尊重します。
- ご多用中恐縮ですが、企画書を確認していただければ幸いです。
④〜をお願いできませんか
「お願いできませんでしょうか」とした方がより丁寧です。
- 来週の会議の議長をお願いできませんか。
- 明日までに、日報精算の提出をお願いできませんでしょうか。
- 伏してお願い申し上げます。
⑤よろしくお願い申し上げます
目的を強調する場合、またよりフォーマルな表現で用いる際は「〜のほど」をつけると効果的です。
- 必要事項をご記入の上、改めてご提出のほど、よろしくお願い申し上げます。
- お送りした資料にアンケートを添付いたしました。ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。
⑥〜をお願いしたく、ご連絡を差し上げた次第です
極端にお願いごとを伝えるフレーズで、メールの頭に入れることで、要旨を簡潔に伝えることができます。
- 注文書のご確認をお願いしたく、ご連絡を差し上げた次第です。
- 請求書の送付をお願いしたく、ご連絡を差し上げました。
⑦ご確認をお願いいたします
社外の相手に対しては「お願いいたします」とするとより丁寧です。
- 仕様書の内容に間違いはございませんでしょうか。
- 当日のスケジュールの詳細が記載されたメールを転送しましたので、ご確認をおねがいいたします。
⑧確認のため、メールをお送りした次第です
メールの目的を明確にするフレーズです。
- 申し込み用紙はお手元に届いていますか。確認のため、メールをお送りしだ次第です。
⑨〜はどうですか
気を遣ったり気兼ねしたりする必要がないほどに親密である同僚、先輩、上司などに対して使います。
- 採用の募集状況はどうですか。
- 郵送ではなく、メールで送るのはいかがでしょうか。
⑩〜はいかがですか
社外の人には「いかがでしょうか」とした方が丁寧です。
- 次回の打ち合わせは5月でいかがでしょうか。
- 東京出張ですが、オンラインでの打ち合わせはいかがでしょうか。
⑪〜をご検討(ご考慮・ご採用)いただけないでしょうか
提案やお願いをストレートに提示するときに使います。
-
弊社製品をご採用いただけないでしょうか。
-
見積もり内容について、ご検討いただけないでしょうか。
-
より健康志向なメニューの提案をご検討いただけないでしょうか
⑫〜いただくことは可能でしょうか
「可能でしょうか」という言葉には能力を問われていると捉えられることがありますので、交渉の余地があるのかどうか、相手やシーンを選ぶことが重要です。
- 来週の商談ですが、ご来社いただくことは可能でしょうか。
- 添付資料がないようです。再度ご送付いただくことは可能でしょうか。
⑬〜してもよろしいでしょうか
相手の意向を探りつつ、自分のお願いや提案を伝えるフレーズです。
- 来週の商談には、部長の同行をお願いしてもよろしいでしょうか。
- 詳細は確定しておりませんが、先に手配をしてもよろしいでしょうか。
⑭〜をお願いできませんでしょうか
問いかけの形式にすることで相手の判断を仰ぐフレーズです。
- 案内状を作成しました。文章の添削をお願いできませんでしょうか。
- 先約がありますので、時間の変更をお願いできませんか。