社長秘書室課長
礼儀長(れいぎちょう)
礼儀長:愛知県出身、名古屋市在住。 「年上や目上の人に対し、敬意をもって接する事を信念に、礼儀を重んじて、敬語を追求してます。」
シーン別敬語

「失礼ですが、お名前をお聞かせいただけますか」電話応対の基本

ビジネスにおける電話応対の基本フレーズです。

秘書
秘書
会社のイメージを損なわないように、会社を代表して電話を受けている意識をもち、丁寧な言葉づかいを心がけましょう。

電話では顔が見えない分、いつも以上に気をつけましょう。

電話に出るとき

①電話に出るとき

会社の電話では「もしもし」は不要です。「いつもお世話になっております」などのあいさつを欠かしてはなりません。最初に社名を名乗るのが基本です。

  • いつもお世話になっております。
  • こちら○○社でございます。
  • はい、こちら〇〇社でございます。
  • たいへんお待たせいたしました。こちら○○社でございます。
秘書
秘書
午前中の早い時間帯にかかってきた電話では、最初に「おはようございます」と述べ、呼び出し音が3回鳴るまでに電話が取れず、対応に遅れてしまったときは「大変おまたせいたしました」とお詫びの言葉を述べましょう。

②相手の名前をたずねるとき

電話の相手が名乗らない場合のフレーズです。

  • 失礼ですが、お名前をお聞かせいただけますか?
  • お名前をおうかがいしてもよろしいでしょうか?
秘書
秘書
「失礼ですが」と前置きすることで丁寧にたずねることができますよ。

 

③社名をたずねるとき

相手の社名を確認するときのフレーズです。

  • 失礼ですが、どちらの○○様でいらっしゃいますか?

「どちらの○○様でいらっしゃいますか?」と尊敬語を使うと良い印象を与えることができます。相手が社名を名乗ったときは「いつもお世話になっております」と返します。

秘書
秘書
担当者に取り次ぐ際は、必ず会社名と名前を伺いましょうね。

 

④名前が聞き取れなかったとき

名前が聞き取れなかったときは、わからないままにせず、確認しましょう。

  • 申しわけございません。
  • もう一度お名前をおっしゃっていただけますか?
秘書
秘書
「申しわけございません」とクッション言葉を使うことで、相手の話し方が悪かったような印象を与えることを防ぐ効果があります。

 

⑤担当者に変わるとき

自分ではよくわからない場合、詳しいひとにかわって対応する際のフレーズです。

  • 担当の者にかわりますので、少々お待ちくださいませ。
  • わたくしではわかりかねますので、担当の者にかわります。
  • ○○部におつなぎいたしますので、少々お待ちください。
秘書
秘書
担当外の用件を相手が話し始めたときに「わかりません」「知りません」は禁句よ。

 

⑥担当者の名前を確認したいとき

  • どの者をお呼びいたしましょうか?
  • 担当の者の名前はおわかりでしょうか?

社内の人間は、身内側になるので「どの者」と表現します。

秘書
秘書
同性の人が複数名いるときは「○○は社内に複数名おりますが、フルネームをご存知でしょうか?」などとたずねると良いでしょう。

 

⑦名指しで指名された担当者につなぐとき

  • ○○にかわりますので、少々お待ちください。
  • かしこまりました。○○におつなぎいたします。
秘書
秘書
相手を待たせずに、すぐ取次ができる場合は、「しばらく」ではなく「少々」と言い換えます。

 

⑧自分あての電話に出たとき

  • はい。わたくし、○○でございます。
  • いつもお世話になっております
秘書
秘書
電話対応では自分のことを「わたくし」と呼びます。続いて、「ございます」と付け加えることで丁寧さの度合いが高くなります。

 

 

 

電話をかけるとき

電話で欠かせないのは、相手の状況への配慮です。日頃の感謝も欠かさず述べましょう。

①用件を述べる前のひとこと

  • お電話をさせていただいても、よろしいでしょうか?
  • 少々お時間をいただいても、よろしいでしょうか?
秘書
秘書
本題を切り出す前に、相手の状況を配慮するひと言を述べ、相手が忙しそうな場合は「お忙しいところ、申し訳ございませんが・・・」など前置きをします。

 

②FAXの到着を確認したいとき

FAXを送ったあとは、到着の確認を電話でするのが鉄則です。

  • 先ほどFAXを○枚お送りいたしましたが、お手元に届いておりますでしょうか?
秘書
秘書
特に重要なFAXであれば「これからFAXをお送りいたします」と事前に連絡を入れておくとよいでしょう。

 

③担当者へのあいさつ

担当者が電話に出たときのあいさつです。

  • ○○社の○○でございます。
  • いつもお世話になっております。
  • ○○社の○○です。昨日はありがとうございました。
秘書
秘書
失礼のないよう、親しい間柄であっても、「どうも」だけで済ませないよう、気をつけましょう。

 

④携帯電話にかけたとき

用件を述べる前に、相手が電話で話せる状況であるかどうか確認します。

  • ただいま、お話ししてもよろしいでしょうか?
  • 外出先にまでお電話をして申しわけございません。
秘書
秘書
「いま、大丈夫ですか?」の「大丈夫」は相手に問題がある場合に使われる言葉ですので、使い方に注意しましょう。

電話をかけるときの第一声

電話は相手の顔、表情が見えないため、声の印象や言葉づかいが重要になります。相手が目の前にいるつもりで、明るく丁寧な口調を心がけましょう。

①担当者につないでもらうとき

いるかどうかの確認です。

  • 課長の○○様は、いらっしゃいますでしょうか?
  • 課長の○○様は、ご在籍でしょうか?
  • 総務部の○○様はいらっしゃいますでしょうか?

「いる」の謙譲語は「おる」なので、「いらっしゃる」という尊敬語を用いて「いらっしゃいますでしょうか?」とたずねます。

秘書
秘書
親しい間柄であっても、ビジネスの電話では、軽々しい言い方は控え、丁寧な言葉づかいで話しましょう。
  • ○○課長さんは、おられますでしょうか
  • ○○さん、いますか?

 

②得意先に電話をかけるとき

得意先に対しては、「いつもお世話になっています」など、あいさつを述べます。

  • 私、○○社の○○と申します。
  • いつもお世話になっております。
  • ただいま、お時間を頂戴してもよろしいでしょうか?
秘書
秘書
ビジネスの電話では、「もしもし」は不要です。

③初めて電話をかけるとき

「突然のお電話」は、初めての相手に電話をするときのフレーズです。

  • 突然のお電話で、たいへん恐縮です。
  • わたくし、○○社の○○と申します。
秘書
秘書
お詫びの気持ちを示してから、社名と名前を告げます。

 

④一般家庭に電話をかけるとき

  • 私、○○社の○○と申しますが、
  • ○○様のお宅でしょうか?
秘書
秘書
「○○さんのご自宅ですか?」と先に聞くのではなく、まずは自分から名乗ります。

 

電話を切るとき

電話を切るときも最後まで気を緩めず丁寧な対応が必要です。

電話を切るとき

電話を切るときのフレーズです。語尾を濁して電話を切らず、最後まで気をゆるめず、礼を尽くして受話器を置きましょう。

  • 失礼いたします。
  • お電話ありがとうございました。
  • ごめんくださいませ。
  • では、よろしくお願いいたします。
秘書
秘書
受話器を切るタイミングは、社外の人や目上の立場の方へ委ねます。ただし、相手側も社外の人に委ねているい場合もありますので、その場合は「失礼いたします/お電話ありがとうございます/ごめんくださいませ」のフレーズをこちらから2回発すれば、こちらから電話を切ったとしても失礼にはならないでしょう。

「失礼いたします」と述べ、相手が受話器を戻す音を確認してから電話を切ります。

 

礼儀長
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最後までブログ見て頂きありがとうございます。「人は変えられません。でも自分は変われます。」 礼儀であなたの品格を磨きましょう!