あなたの話を聞いていますという姿勢を伝える相づちを打つ事があると思います。あなたは気づかない内に、目上の人に対して上から目線であいづちをしていませんか?
自分から話をする場合は、正しい敬語を使おうと意識が働き、言葉を選びますが、相手の話に対する反応においては、あいづちの仕方ひとつをとっても気を配る必要があります。
「なるほど」「すばらしい」「さすがですね」などは一見、相手を持ち上げ、どんな状況においても使える万能なほめ言葉としても使われがちですが、立場によっては目上の人に対しては敬意不足となる状況があります。
聞き上手は、話し手に安心感を与えるとともに、あなたに対する信頼感も高まり、気持ちよく話してくれるはずです。
上司などの目上の人の話に対してリアクションするときは、好感の良いリアクションフレーズを使うことで、あなたの評価を高めることができます。
あいづちや受け答え時に発するフレーズこそ、あなたの教養、真価が試されます。
ささいな一言で、相手を持ち上げましょう。
会話に合わせて臨機応変に相づちを返せるとあなたの品格は上がるでしょう。
①さようですか
「さようですか」はクレーム対応などで、相手の話をしっかりと聞いているという姿勢を示す上でも効果的なフレーズです。
②さようでございますか
最大限の敬意を払いたい人との会話では、「そのようだ」「その通りだ」などと肯定する意味合いで相づちを打ちましょう。
③承知しました
指示を受け、理解した事を伝えるときのひとことです。
上司から指示を受けたときや、顧客から要望を出されたときに理解したことを伝えるため「了解です」と答えてませんか?
初対面の顧客などにはこのひと言を言うだけで「きちんとした人」「品のいい人」という印象を与えることができるはずです。
④かしこまりました
「かしこまりました」は「承知しました」と同様に、目上の立場の相手が言ったことを承諾するときに使うフレーズです。
⑤さすがでいらっしゃいますね
感心するとき「本当ですか!」と相づちを打っていませんか?
「本当ですか!」という相づちは、
驚きや感心するときなど、思ったことがそのまま言葉として発しがちですが、だからこそ品のある言葉で伝えられるとよいですね。
⑥やはり、そうでしたか/おっしゃるとおりでございます
同意を示すときのひとことフレーズです。
⑦よろしければ、お手伝いいたしましょうか/何かお手伝いできることはありませんか
目上の人へ手を貸すときのひとことです。
上司や先輩など、目上の人の作業を応援するときなど「やりましょうか?」と言ってしまってませんか?
⑧喜んでお供します
上司や先輩から、食事や飲み会に誘われたときや仕事で出かけるときは、「喜んでお供します」「お供させていただきます」と答えると好感度が上がり、相手も気持ちよくなるでしょう。
⑨ありがとうございます。目処がつきましたので、どうかお気づかいなく
協力・応援の申し出を断るときのひとことです。
協力の申し出を断るとき「けっこうです」や「大丈夫です」と言ってしまってませんか?
また「大丈夫です」には、「助けを借りずとも、自分だけの力で済ませます」というニュアンスがあり、相手の好意に対して誠実な返答とは言えません。
⑩行き届きませんで
「行き届きませんで」という返答には、「一所懸命やりましたが、力不足かもしれませんが、
仕事を任せられた上司に「ありがとう」と言われたとき「どういたしまして」と言ってしまってませんか?
⑪いいえ、けっこうです
何かをすすめられて断るときのひとことです。何かをすすめられて断るとき「いいです」と言ってしまってませんか?
これでは大人な返答とは言えません。相手に何かをすすめられたら、「はい」または「いいえ」
⑫おかげさまで、少しずつ仕事に慣れてまいりました/いつも気にかけてくださり、ありがとうございます
上司に調子をたずねられたときの受け答えフレーズです。上司に調子をたずねられたとき「なんとかやっております」なんて言ってしまってませんか?
⑬お心配りありがとうございます。ご期待にそえるように、がんばります。
励まされたときの受け答えフレーズです。上司や先輩から励まされたとき「もう少し、がんばってみます」など消極的な返答をしていませんか?
感謝の言葉をそえるとともに、明るく前向きな姿勢で返答しましょう。