ビジネスの場では、お願いをしても断られることはよくあります。
「断る」という行為は、気を使い心苦しいものです。「断った」側の心痛を思いやることは勿論の事、「自分にも非がある」と自責で捉え、断らせるようなお願いをしたこと自体を詫びるのが礼儀です。
お互いが心苦しくなる「断り」ですが、次回につなげるための言葉を添えることで、気持ちが前に向くことでしょう。また断られても、もう一度お願いする表現もあります。
まずは謝る
- こちらこそご無理を申し上げまして、失礼いたしました。
- こちらこそ、状況もわからずお願いして申し訳ございませんでした。
- かえってお手数をおかけして、申し訳ございません。
- かえってお気づかいいただき、申し訳ございませんでした。
- お忙しいのは承知のうえでしたので、お気になさらないでください。
礼儀長
断るときの多くは、引き受けられないことに対して「申し訳ない」と相手は謝ってきます。まずは、断られた側も相手の「申し訳ない」という気持ちに対してお詫びします。
あきらめないでお願いを続けるとき
- 代替案を出して、交渉いたします。
- この企画は、御社なくしてあり得ません。
- この仕事をお願いできるのは、○○様をおいてほかにございません。
- もう一度チャンスをいただけませんか。
時間がない事を理由に断れたとき
- いつでしたら、よろしいでしょうか。
- ご都合に合わせますので、日時をご指定ください。
礼儀長
相手の都合に合わせた日程調整を心がけましょう。
予算上の問題で断られたとき
- お値段のことでしたらご相談に応じますので、お考え直しいただけませんか。
- お見積りにつきましては、社内に持ち帰り勉強させていただきます。
- 一度お使いになってから、ご検討いただけませんか。
理不尽な理由で断れたとき
- それでは承服いたしかねます。
- もう一度お考え直しいただけないでしょうか。
礼儀長
理不尽な理由で断られたときは感情的になってしまいがちです。この場合でも、まず謝ることが大切です。謝ることで一歩下がり冷静さを保ちましょう。
断られた事を受け入れるとき
- 大変残念ですが、また次回は是非お声がけください。
- またお誘いいたしますので、次回の展示会へはぜひお越しください。
- 今回は残念ですが、今後もよろしくお願いいたします。
礼儀長
相手にかけた心理的な負担を気づかうお託びの言葉は、 あくまでも次へとつなげる言葉で結ぶことで、気持ちが前に進むでしょう。
断られた相手に気にしないように伝えるひとこと
- 昨日は失礼いたしました。
- 昨日は、無理な頼みごとをしてすみませんでした。
- 昨日の件は○○さんに聞くことができ、無事に完了しましたので、ご安心ください。
- いつも、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
- 取り急ぎ、お礼と報告まで。