歓送迎会に忘年会、懇親会や親睦会に慰労会などなど名を変え、会社に勤めていると職場での飲み会が年に何回もありますよね。
飲み会の費用が会社負担だろうと、実費だろうと、終業時間外のプライベートな時間であったとしても、目上の人に対しては失礼のないよう配慮し、相手を立てなければなりません。
会社での飲みの席は友人との飲み会ではありませんので、気を抜かず敬語を使って会食を楽しめると良いですね。
上司や目上の人との会食
①誘われて同行するときのフレーズ
上司や先輩からお誘いを受けたときの同行の意思を伝えるフレーズです。
- はい、喜んでお供いたします。
- ぜひご一緒させていただきます。
②お酒や食事の席での会話
上司や先輩が選んでくれたお店です。失礼のないよう、相手を立てましょう。
- 部長は、このお店をよく利用されるんですか?
- このお店をよくご利用なさるんですか?
- すてきな内装ですね。
上司や先輩の行きつけのお店であればお店の内装、雰囲気、接客、料理など褒めましょう。褒めて嫌な気になる人はいません。相手も喜び、その後の会話もはずむことでしょう。
③料理をすすめられたとき
上司や目上の人に料理をすすめられたときのフレーズです。
- 恐れ入ります。
- それでは、いただきます。
- 恐れ入ります。では、いただきます。
④お酒が苦手だと申し出るとき
- すみません。わたし、下戸なんです。
- 不調法で、申しわけありません。
- それでは一杯だけ、いただきます。
お酒のたしなみがないことをへりくだって伝える言葉が「不調法」です。謙ってつかう言葉なので、目上の方に対しては使えません。お酒が飲めない体質であれば、「下戸」であることを伝えましょう。体質的な事なので、自分意外に使うのは差別的な印象を持たれるので控えましょう。
⑤お酒を飲みたくないとき
ダイエットや体質改善また何らかの理由でお酒が飲めないとき、または飲みたくないときに使うフレーズです。このフレーズを伝えれば、それ以上お酒を勧められることはありません。失礼のないよう、申し訳ない気持ちを伝えた上で、使いましょう。
- この後、車の運転がありますので、お酒は控えさせていただきます。
- 週末に人間ドックがありますので、アルコール類を控えております。
⑥帰りたいとき、解散を促すフレーズ
会社の飲み会や年長者の多い飲み会など、終了時間になったのに誰も帰ろうとしないで、帰るタイミングを逃したときに使うフレーズです。
前振りフレーズ
- (時計をみて)もうこんな時間でしたか。
- すっかり長居をしてしまいました。
- 楽しい時間が過ぎるのは早いものです。
解散を促すフレーズ
- お話は尽きませんが、そろそろお時間ですので。
- お名残惜しいですが、そろそろお時間ですので。
「お話は尽きませんが」というフレーズはまだまだ話をしたい、名残惜しさが伝わります。また「お名残惜しいですが」は相手と離れるのを惜しみ、別れがたいと感じる気持ちを伝えることができる品のあるフレーズです。
礼儀長アドバイス
食事のお礼のひとこと
ご馳走になったときは、感謝の気持ちを言葉で十分に表現しましょう。
⑦相手が支払うと言ったとき
上司や先輩にご馳走すると言われたときのフレーズです。
- それでは、お言葉にあまえさせていただきます。
- ありがとうございます。
- いつもありがとうございます。
ご馳走になったら会計後に「ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えましょう。ご馳走になるとき即座に述べるのではなく、一度は辞退して支払う姿勢を見せるのが礼儀です。そしてもう一度相手が支払うと言われたら、丁寧にお礼を言い、相手に失礼のないよう好意を受け取りましょう。いずれにせよ、支払は目上の判断に委ねる姿勢が大切です。
礼儀長アドバイス
⑧ご馳走になったときのお礼
- ごちそうさまでした。
- とてもおいしくいただきました。
- さくじつはありがとうございました。
翌日、会社で顔をあわせたら再度お礼を述べましょう。
⑨いつもご馳走になる上司へのひとこと
- ご馳走様です。いつもありがとうございます。
- いつもご馳走になり、ありがとうございます。
- 大変ご馳走になり、ありがとうございました。
- 大変おいしくいただきました。ありがとうございました。
- とてもおいしい料理で、明日からまたがんばれます。
⑩はじめてご馳走になる上司へのひとこと
- このような食材をはじめて口にいたしました。
ありがとうございます。 - このような高級なレストランに来るのは、はじめてです。
- とても上品な味付けで、おいしゅうございました。
- 落ち着いた店で、ゆったりとした気持ちになれました。
⑪地位の高い人からの接待を受けたときのひとこと
- 身に余るおもてなしをいただき、誠にありがとうございました。
⑫続けて感謝のひとこと
- 今日は、楽しいひとときをありがとうございました。
- 貴重なお話をうかがえ、大変ためになりました。
- 楽しいお話をうかがえ、時間が経つのがあっという間でした。
- こんなに楽しかったのは、久しぶりです。
ありがとうございました。
⑬2軒目の誘いを断るとき
2軒目の誘いを断るときのフレーズです。
- ぜひお供したいのですが・・・
- 次回またお誘いください。
以上、会社の飲み会・食事の席での敬語フレーズでした。
他にも「会社の飲み会、上司や先輩からのお誘い断りフレーズ」をまとめた記事もオススメです。こちらもぜひご検討ください。