社長秘書室課長
礼儀長(れいぎちょう)
礼儀長:愛知県出身、名古屋市在住。 「年上や目上の人に対し、敬意をもって接する事を信念に、礼儀を重んじて、敬語を追求してます。」
シーン別敬語

担当者へのあいさつと名刺交換のマナー実践フレーズ

名刺交換は、社会人の基本です。ビジネスシーンに名刺交換はつきものですが意外と名刺交換の仕方を勉強したことがないという人は多いです。

名刺を差し出したり、受け取ったりするマナーとともに、失礼のないあいさつの言葉をおぼえておきましょう。

特に、ビジネスシーンでは、会社を代表して相手に会っているわけですから、自分の立場、役職に自覚を持って、相手に対する礼儀を失しないようにしましょう。

 

名刺交換のマナーと手順

  1. 名刺交換は、必ず立って行います。訪問した側から先に名刺を渡します。
  2. テーブルなどをはさんでいる場合は、相手の前に移動してます。
  3. 名刺は自己紹介とともに差し出します。
  4. 相手がすぐに読めるように、正面を相手に向けて両手で差し出します。
  5. 印刷部分を指で隠さないように、余白部分を持ちます。
  6. 相手の名刺は必ず両手で受け取ります。相手の名前など、読みにくい名前の場合は確認します。
  7. 名刺は、相手自身だと考え、大切に扱います。腰より下に持っていかないように気をつけましょう。
  8. 話している間はテーブルの上に置きます。
礼儀長
礼儀長
相手の名刺を落としたり、置き忘れて帰ってしまうことは大変失礼です。書類が多いときや移動することが考えられる場合は、すぐに名刺入れにしまいましょう。

名刺を渡すときのフレーズ

初対面の相手には、「はじめまして」という基本のあいさつも忘れずにしっかりと名乗り名刺交換しましょう。会社名、所属部署名に続けて、姓と名をはっきり述べます。

また初めて会った相手には、「申します」と名前を伝えるのが礼儀です。「ございます」と伝えるのは、二回目以降に会ったときです。

  • はじめてお目にかかります。私、しろくま礼儀カンパニーの礼儀長と申します。何とぞよろしくお願い申し上げます。
  • しろくま礼儀カンパニーの礼儀長と申します。お目にかかるのを楽しみにしておりました。
  • 私、しろくま礼儀カンパニーの礼儀長と申します。お目にかかれ、光栄でございます。
  • はじめまして。わたくし、しろくま礼儀カンパニー広報部の礼儀長と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

礼儀長
礼儀長
初対面の印象は、後々まで残るものです。自己紹介では好印象を与えることを意識し、レベルの高い敬語を使いましょう。

名前をフルネームで伝えると、相手の印象に残りやすくなります。相手への印象を強くしたい場合は、フルネームで名乗りましょう。

所属部署や肩書きが変わった
礼儀長
礼儀長
所属部署や肩書きが変わったら、新しい名刺を渡して、「部署が変わりましたので、改めてごあいさつをさせてください」などと言い、あいさつをしましょう。名刺交換後は「今後とも、よろしくお願いいたします」と続けると丁寧な印象を与えることができます。
着任のあいさつをしたい
秘書
秘書
着任のあいさつでは「前任の○○がたいへんお世話になりました」「今月より、わたくし○○が御社を担当させていただくことになりました」と一言そえると、会社の一員であるという自覚が伝わります。
テーブル越しでのあいさつ
秘書
秘書
やむを得ず、テーブルをはさんであいさつをするときは、「テーブル越しで申しわけありません」と一言そえて名刺交換します。

名刺交換のあとは「どうぞよろしくお願いいたします」「今後ともよろしくお願い申し上げます」などと続け、丁寧なあいさつを心がけましょう。

名刺を差し出すタイミングを逃してしまったときのフレーズ

名刺を差し出す前に話が進んでしまったなどで名刺を出すタイミングを逃してしまった場合は、話が一段落する頃合いを見計らい、名刺を差し出しましょう。

  • 申し遅れました。しろくま礼儀カンパニー広報部の礼儀長と申します。
  • ごあいさつが遅れました。私、しろくま礼儀カンパニーで広報部を担当しております、礼儀長と申します。
  • 申し遅れました。私、しろくま礼儀カンパニーの礼儀長と申します。こちらこそ、よろしくお願い申し上げます。
秘書
秘書
「申し遅れました」「ごあいさつが遅れました」などと述べてから、名刺を差し出します。

名刺を受け取るときのフレーズ

名刺を受け取る際は、無言で受け取っては社会人失格です。

  • ○○様でございますね。頂戴いたします。
  • ○○様でございますね。恐れ入ります。
礼儀長
礼儀長
名刺を受け取る際は、相手の名前を復唱し、「頂戴いたします」と述べるのが礼儀です。

会話の中に相手の名前を織り込むなどして、相手の名前をできるだけ早く覚えるように心がけましょう。

名前の読み方がわからないときの確認フレーズ

相手の名前が聞きづらかった時や読み方がわからない時は会話が進み時間が経過すると相手の名前を聞きづらくなるので、名刺交換の場で確認するか、席に着いた後に確認しましょう。

  • 失礼ですが、お名前はなんとお読みするのでしょうか?
  • ○○様とお読みすればよろしいのでしょうか?
  • 恐れ入りますが、お名前をもう一度、おっしゃっていただけますでしょうか?

名刺を忘れてしまったときのフレーズ

誰でもうっかり名刺を忘れてしまうことがあります。ついうっかり忘れてしまった時でも、それを相手に正直に伝える必要はありません。相手に失礼のないよう礼儀ある対処を覚えましょう。

  • あいにく名刺を切らしておりまして、申し訳ございません。
  • 名刺が刷り上り次第、郵送させていただきたいのですが、よろしゅうございますか。
  • 名刺が届き次第、お送りしたいのですが、よろしいでしょうか。
  • 日を改めてごあいさつに伺い、また名刺が出来上がり次第、ごあいさつに伺います。
礼儀長
礼儀長
名刺を忘れたとは言わずに、「名刺を切らした」という表現を使います。

後日お会いして名刺を渡すときは、「先日は名刺を切らしており、たいへん失礼しました。改めまして、○○と申します」と述べ、誠意を示しましょう。

礼儀長
礼儀長
郵送する場合には、丁寧なお詫びの言葉と、名刺をもらったお礼の言葉をそえると、名誉挽回すにつながります。