会社員なら誰しも、上司や先輩から食事やお酒に誘われたことがあるでしょう。
仕事が終わった後は、あなたのプライベートな時間です。
とは言えプライベートな場であっても、上司や先輩に対しては、言葉づかいに気をつけて、相手を立てなければなりません。
「できれば行きたくない」「早く切り上げたい」でも上司からのお誘いは断りづらいですし、言い辛いですよね?
上司の誘いを週平均3回(毎回終電 or タクシー)を10年間続けた礼儀長が、会社の飲み会、食事のお誘いの断りフレーズを中心にまとめました。
よほどの理由や目的が無い限り頻繁な誘いが続くようであれば、断ることも大切です。
礼儀長アドバイス
誘いを断るときのフレーズ5選
「お誘いありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えたあとで断るのが基本です。はっきり「ノー」と断ってはいけません。「誘ってやったのに失礼なヤツだ」と相手を怒らせしまう可能性もありますので、丁寧な表現を用いて断りましょう。
断りフレーズ①「遠慮させていただきます」
誘いを断るときの一般敵なフレーズです。「遠慮する」という言い方をすると角が立たないので、勧誘や協力の申し出などを断るときなどにも使えます。
- 今回は遠慮させていただきます。
- 本日は遠慮させていただきます。
ストレートに「お断りします」と言うと、相手は全面的に拒絶された印象を持ちかねないので、「遠慮させていただきます」とへりくだり、相手を立てる姿勢を示しましょう。「今回は」「本日は」とつけることで、全面的に拒んでいるわけではないことが伝わります。
礼儀長アドバイス
断りフレーズ② 「予定が入っているとき」
予定が入っていて、断るときのフレーズです。この場合、その人を拒んでいるのではなく、「行きたいけれど、残念なことに事情があって行けない」「たまたま都合が悪い」という事情が伝わるよう、未来につながる言葉を添えて伝えるのがポイントです。
- 本日はどうしても外せない予定が入っておりまして。
- また何かの機会に、ぜひお声をおかけください。
- せっかくですが、その日はあいにく動かせない予定が入っておりまして。
メールの場合
- また機会がございましたら、ぜひともお誘いいただけると幸いです。
- また何かの折にお声をおかけいただければ幸いです。
礼儀長アドバイス
断りフレーズ③ 体調が悪くて誘いを断るとき
体調が悪いときに誘いを断るときのフレーズです。
- せっかくのお誘いなのですが、風邪気味で体調が万全ではありません。
礼儀長アドバイス
「次回は必ず参加させていただきますので、
断りフレーズ④ 上級者編 「手元不如意」
給料日前や金銭的な事情で誘いを断るときのフレーズです。
- 手元不如意なもので、またの機会にぜひ。
聞き慣れない言葉だと思いますが、手元不如意「てもとふにょい」と読みます。親しい友人、同僚であればストレートに「給料日前なので行けません」と伝えても問題ありませんが、先輩や年上の知人などからの誘いを受けたときには金銭的な事情ば婉曲的に伝えるのがベストです。「不如意」は意のままにならないことで、「手元不如意なもので」で知的に家計の苦しさを伝えられます。
礼儀長アドバイス
断りフレーズ⑤ 上級者編「よんどころない事情」
自分は行きたくない。そんなときに便利な誘いを断るフレーズです。
- よんどころない事情ができまして。
礼儀長アドバイス
最後に
私は10年間(毎週平均3回)、上司の飲みの誘いを一度も断らず、まさに都合の良い「YESマン」な生活をしていました。その間に昇進もしましたが、因果関係はわかりません。そして代償として10kgの体重増量と大切なプライベートの時間が自由に使えませんでした。
仕事が終われば、あなたのプレイベートな時間です。
プライベートの時間はあなたの意思によって選択できるはずです。
私はプライベートは「神聖」であると考えています。そんな神聖な時間も人生の中では限られています。あなたは何を優先するのか。
礼儀ある敬語表現を用いて、皆さんの神聖な時間が少しでも多く確保でき、有意義な時間になれば幸いです。