セールスの電話を受け、なかなか切るタイミングがつかめず困った経験はないでしょうか。
会社のホームページに代表電話や管理部門、また各部署の電話番号やFAX番号を掲載している企業は多いと思います。
問い合わせ先が公開されていることは、企業の信頼面においてプラスに働く一方で、面識のない企業からのセールス電話や、セミナーや広告といった内容のFAX送信などは、情報の確認、関連部署への振り分け作業など、効率面においては企業にとってマイナスでしかありません。
特に電話への対応は、FAXやメールでの対応とは違って、窓口での用件確認、振り分け先の確認といった工数の増加と人材配置に加え、電話口での応対は会社の品位にも関わりますので、丁寧な対応と一定レベルのヒューマンスキルが求められることでしょう。
求められるヒューマンスキル
職場への売り込みの電話の対応では、相手は、
電話は直接相手と話せる便利なコミュニケーションツールですが、面識のないセールスなどの対応は、時間と労力の無駄です。毅然とした対応で丁重に断ることが社会人として必要なスキルだと思います。
迷惑で、かつ仕事に関係のない売り込みの電話だったとしても、
相手の話を聞きはじめてしまうと、相手は話を続けてしまいます。これは双方の時間の無駄です。
礼儀長鉄板フレーズ
そういったご提案は沢山頂いており、全てお話を伺っている時間がございません。恐れ入りますが、お問い合わせフォーム(代表メールへ受信)または代表のFAX番号へ、ご提案をおまとめ頂けますか?
お問い合わせフォーム(またはFAX)からのご提案は、私または担当の部門にて確実に拝見させていただきます。
関心深いご提案であれば、当方よりご連絡差し上げますので、再度のお問い合わせはお控えください。
問い合わせフォームや代表メール、FAXへ誘導できると無駄な時間を大幅にカットできます。
それでは、売り込み電話をいかに早く片付けるか、電話を切るためのフレーズをご紹介します。
①関心がないことが明らかな場合
明らかなセールスであったり、関心のない内容は丁重にお断りしましょう。
お断りします
- 当社ではそのようなお電話はお断りしておりますので、失礼いたします
- 申し訳ございませんが、投資のお電話でしたら、お断りするように言われてます。
協力できません
- 申し訳ございませんが、セールスのお電話でしたら、ご協力できることがございません。
必要ありません・興味ありません
- そのような商品には興味がございません。ごめんくださいませ。
- あいにく、そのような商品は必要ございません。
失礼いたします。
勤務時間中です
- 仕事中でございますので、失礼いたします。
- 私用の電話は禁止されております。ご了承ください。
- そのようなお話をうかがうことはできかねます。
失礼いたします。
お力になれません
- おいでいただいても、お力になれないかと。かえってご迷惑をおかけしてしまいます。
- おいでいただいても、お力になれないかと。十分なご対応はいたしかねますので、ご了承ください。
「おいでいただいても、お力になれないかと」売り込み先の期待値を下げるとても良いフレーズです。明確に「ノー」と示すことが大切です。
②関連部門、関係者への取次を要望された場合
担当部署や責任者を指定し「情報部門の責任者の方へ繋いで欲しい」などの電話を受けた場合は次のフレーズで断ります。
- 申し訳ございませんが、そういった内容でしたら、お取次ぎは出来かねます。
- 申し訳ございませんが、面識のない方へのお取次ぎは出来かねます。
- このお電話からはお取次ぎは出来かねますため、弊社の代表HPに○○部の連絡先の記載がありますので、直接お問い合わせください。
- 申し訳ございません。あいにく○○は不在にしております。
③要件を聞いている内に、話が長くなった場合
「ご要件はなんでしょうか?」と聞いた途端、要件の詳細を一方的に説明されることがあります。要件の担当者でもないあなたには、説明を聞いている時間も、内容を判断する時間も無駄です。
- お話の途中申し訳ございませんが、そういった内容でしたらメールまたはFAXでお願いできますか?
- メール(FAX)の内容は、担当部署にて確認いたします。
- ただ今取り込んでおりまして、申し訳ありません。
④社長に繋いでほしいと言われた場合
「社長につないで欲しい」と言われた場合、社長秘書や社長室の方であれば判断できますが、一般社員では重要な電話なのかどうかを判断するのは難しいことでしょう。一旦要件を伺って、社長秘書や社長室の担当に伝言を伝えるまでの対応がベストでしょう。
以下はよくあるセールスアプローチ(手口)なので、要件だけ聞いて、取り次ぎましょう。
- ご要件をお聞かせください。
- ご要件をお伺いできますでしょうか?
セールス電話は電話を切ることが目的ではありません。商売に発展する売り込みであれば双方メリットが見込まれます。ただ、そうでない売り込みが非常に多いですね。
お断りするときにも敬意をもって接していけると良いですね。