皆さんは「ため口」についてどう思われますか?
友人や家族、親しい仲間内、そして年長者以外で「ため口」を使われるといい気はしないものです。
わたしは初対面や、年した、同い年であっても親しくしたくない人からため口を使われると、嫌な気持ちになります。嫌な気持ちというより、失礼であり、礼儀がないし、正直不快そのものです。気分を悪くしないためにも、まずは知ることからです。
そこで、私はまず「ため口」について調べる事にしました。
今日はまず、「ため口」について調べた結果をお知らせします。
「ため口」の意味
辞書で調べてみると、いくつかの記載がありました。
- 「丁寧な言葉」、「敬語全般」を使わない話し方。
- 対等なことば遣い。
- 親しくないのに親しい人に言うようになれなれしく話すこと。
- 仲間うち同士で話すときに使用する言葉遣いのことで、同い年のことを「ため」と称することから、ため口という。
- 対等である親しい人、友人、もしくは年下、目下の相手に対しての話し方。
- 年下の者が年長者に対等の話し方をすること。ためぐち。「ーをきく」「ーをたたき」
- 後輩が先輩と対等の口のきき方をする。
- 「ため語」とも言いい、「ため」「ためどし」という言葉があり、「ため」は「同じ」という意味。
- 若者語。
次に「ため口の起源」について調べてみました。
「ため口」の起源
昔の辞書を何冊か調べてみるとするとこんな事が書かれていました。
- 「ため」は、さいころ賭博で二つのさいの目が同じになること。
- 1960年代に不良少年の隠語として始まり、80年代には一般に広まった。
隠語!?当時は隠語なんだという事がわかり、次に隠語を調べてみたところ「最高検察庁刑事部監修 隠語全集 刑務協会」という本に「ため・賭博仲間・神戸、津、大津、徳島、長野、金沢、松山」書かれていました。
上記の地域・刑務所において賭博仲間内で「ため」とは「四」を表す隠語だという事がわかりました。
さいころ賭博で二つのさいの目が同じになることを「ため」という事と、賭博仲間内で「ため」という言葉を使うことから「ため口」の起源は刑務所内で使われた「賭博」から由来されるのではないかと考えました。
まとめ
整理してみますと「ため口」が世に広がった流れは以下の通りとなります。
賭博のさいの目の呼び方 ⇨ 刑務所内での賭博(隠語) ⇨ 不良少年の隠語
という事で、今回は「ため口」に関する起源、流行した経緯を調べてみました。
これで「ため口」を使われたときの接し方、向き合い方に自分なりの境地へ向かう第一歩が踏み出せた気がします。